独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所

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中期研究目標(2006年度~2010年度)

 人間の生存環境の要素として「川」は欠かすことのできないものです。寒地河川チームでは水理学的な現象の解明をベースにして、防災や減災、さらには河川環境の保全など、多様な流域のニーズにこたえながら研究テーマを設定し、積雪寒冷地の河川管理上の課題に対して研究開発や技術支援を行っています。

研究テーマ1蛇行復元等による多様性に富んだ河川環境の創出と維持の手法の開発

 治水安全度の維持しつつ河川環境の保全・再生を行う手法の開発を目的として、様々な条件下で河道変遷機構の解明を行うとともに、蛇行河道復元手法への提言を目指して研究を進めていきます。

研究テーマ2結氷時の塩水遡上の現象解明と流量観測手法の開発

 結氷河川における現象の理解、水害に関する知見の蓄積、流量観測精度の向上は河川計画・管理を行う上で重要な項目の一つとなっています。本研究では、結氷河川において明らかになっていない結氷過程や塩水遡上特性などの水理現象を解明し、水災害防止手法や流量観測手法の開発を目的として研究を進めていきます。

研究テーマ3河川を遡上する津波の水理学特性の解明と損被害軽減に関する研究

 河道内に侵入した津波の危険性は従来から指摘されているものの、その挙動特性は十分に理解されていません。本研究では、同現象の力学機構の解明や解析手法の確立、さらには津波侵入時に発生が想定される河川構造物などの被災機構とその軽減策の開発を目的として研究を進めていきます。

研究テーマ4河道形成機構の解明と流木による橋梁閉塞対策等への応用に関する研究

 河川環境に配慮した河川整備の必要性が高まり、河畔林の再生・保全が積極的に行われていますが、一方で河道内流木は洪水時に被害を増大させる要因の一つとなっています。本研究では、河畔林の形成に深く関わる河道の形成構造や橋梁における閉塞対策について現地観測・模型実験等により解明し、その防災対策の開発を目指して研究を進めていきます。

研究テーマ2水と土砂の輸送特性の把握と観測技術の開発に関する研究

 貯水池内への土砂蓄積によるダム機能の低減や下流河川の河床低下等が顕在化してきています。その解決策のため貯水池内の土砂移動特性を把握し、貯水池からの効果的な排砂技術の開発を目的とするとともに、ダム貯水池出現に伴う河川特性の変化を把握し、河川環境に与える影響を適切に評価する手法の開発を目指して研究を進めていきます。